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六花ノ雨音

六花恵のABUNAI日記。思うままに世界を楽しむブログです。アクセサリー作家、トータルビューティー、音楽、アートなど。

私の血が騒いでいる~引きこもりとの会話~

 

 

「自分の血の騒ぎに巻き込まれるのではなく、それを静かに聴いていられたら、もっといいのに、と思う。by宮本輝

 

 

 

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この世はただある。ただここに存在している。しかし、それを知覚する生き物によって、この世は全く違ったものに見える。物理的世界には絶対的なものなど何もない。

コウモリは超音波をキャッチするし、ヘビは赤外線に反応する。犬は人間が感じられないニオイも分かるし、高所恐怖症の猫など聞いたことがない。

 

私たちは非常に曖昧で流動的な量子のスープをとりこむのだ。私たちの五感を通して、それをハッキリとした3次元の世界に凝固させる。自然界には色も音も手触りも模様も美も匂いも、なにもかもがない。私たちが現実としているものは、一つとして確かなものはないのだ。

 

昔、犬を飼っていた時によく音楽を聴かせていた。だが犬は、耳を微かに振るわせるだけで音楽にのったりは一切しなかった。

こんなに興奮する音楽なのに、犬にとってはただの騒音にすぎず、そんなものよりも目の前を飛んでいくボールの方がよっぽど興奮するらしかった。

 

そんな事を知らない人、知ることもない人、知ろうともしない人。人間が知覚できる世界を絶対不変のものとして頭をかたくしてしまった人。なんてかわいそうなんだろうと思う。しかしそれはそれででいいのだ。この世に正解も間違いもないのだから。

 

人間は第六感を間違いなく感じることができる。その能力を眠らせたままなのか、目覚めさせているのかの違いだけだ。

ある引きこもりの人間に、私は毎日コンタクトを取っている。私の心の中だけでその人を励まし、勇気づけ、君なら大丈夫だと言い続けている。すると数日後に、その人から連絡があった。

 

「ネットで、自分にそっくりの40過ぎの引きこもりを見つけて、このままじゃだめだと思った。だがどうしたらいいのか分からない。だから助言をもらえないだろうか。」

 

私はただただ感動した。しかし私にできる助言などなにもない。ここでもし、こうしたらいいああしたらいいなどと言ったら(言いたくなるが、それは単なるエゴだ)この人の、自分を何とかしなければという気持ちがしぼんでしまう。

だから私はひたすら話を聞いて、それをリフレインし続けた。

相手の言葉をリフレインすることで、相手は自分が言った言葉を客観的に聞くことができるので、考えがまとまり、いい方向へ行きやすいのだ。それに、自分自身で道を見つけ出したという自信にも繋がる。

 

 

 

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人に助言を求められても、自分の考えをすぐに言わない。それは私にとっての正解であり、相手にとっての正解ではないかもしれないからだ。答えはいつも自分の中にあるし、自分の中にしか答えはない。

 

 

 

 

血が騒ぐ。睡眠時間が短くなる。速読が止まらない。食べても食べても痩せていく。

 

私は今、軽い躁状態である。

 

 

 

 

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